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あしあと

    水質トラブルの解決

    • [2015年4月1日]
    • ID:1636

    水質トラブルの解決について

    南房総市では、安全で安心な、おいしい水をお届けできるよう、水質検査をして細心の注意をはらっております。水道水を使っていて臭いや水の色が、ふと、気になることがあるかもしれません。そんなときは、次の表をご覧ください。疑問に思っていたことが、解決するかもしれません。
    いつもと違う臭いがする?
    塩素臭カルキ臭がする場合
    原因水道水は水道法により塩素消毒が義務付けられており、蛇口での遊離残留塩素濃度が、0.1mg/L以上検出されることと定められています。浄水場では、全ての蛇口で残留塩素濃度が0.1mg/L以上となるように塩素を注入しています。臭いの感度には個人差があり、朝起きたときに一番強いといわれ、朝だけ塩素臭を感じることがあります。
    安全性水道水の異常ではないので体への影響はありません。衛生的に給水されていることを意味します。
    対策臭いが気になる場合は5分間沸騰させた後、冷蔵庫や氷で冷やしてお飲みください。ただし、この方法では臭いはなくなりますが、残留塩素濃度もなくなってしまうため長期保存が出来ませんので、一日を目安に飲用を、お願いします。
    カビのような臭がする場合
    原因湖沼、ダムを水源としている場合は水温が上昇してくる夏季に藍藻(ランソウ)類等の微生物が盛んに繁殖し、水にカビや墨汁のような臭いをつけることがあります。
    安全性浄水場では、カビ臭等の発生時に粉末活性炭処理等を行い、極力臭いを取り除き、安心して飲める水を送っています。臭いに敏感な方は多少臭いを感じることもありますが、安全性については問題ありません。
    対策長期間臭いがとれない場合は、クロスコネクション(排水管、農業用水などへの接続)の恐れがありますので、至急現地調査及び水質検査が必要になります。水質検査及び調査の結果、給水装置のクロスコネクションと判明すれば至急修理等が必要です。
    薬品臭シンナー臭がする場合
    原因給水管(特に塩化ビニル管)の工事には、接着剤等を使用し、これが水に薬品臭をつけることがあります。また、例として新築・改築等により塗装工事を行った後、宅内給水管(塩化ビニル管)を通ってきた水道水にシンナー臭が感じられるようになることがあります。これは塗装に使用された塗料等が、何らかの原因で土中に浸み込んで宅内給水管(塩化ビニル管)に付着し浸透し、水道水にシンナー臭をつけます。
    安全性臭いがなくなるまで飲用しないでください。
    対策しばらく流すと臭いは無くなりますが、臭いが続くような場合は現地調査が必要です。また、新築、改装等の塗装工事後や、長期間、臭いがとれない場合は、土中の宅内給水管等に原因があると考えられるので、至急現地調査が必要です。シンナー臭の発生は、大きな事故につながる可能性があるので、十分な注意が必要です。庭や周囲に、塗料やシンナーの容器が放置されて零れていないか、確認しましょう。また、塩化ビニル管を塗装しないでください。
    鉄や金属臭がする場合
    原因水道管に鉄、鋼管等の金属製を使用していると、朝一番や長期間滞留(受水槽等)した水道水では、金属臭を感じることがあります。
    安全性朝一番の水は、庭の水まきなどの雑用水に使用して飲用しないでください。
    対策金属臭を感じた場合は、宅内給水管や受水槽等に錆が発生している可能性があるので調査し、錆の発生が確認された場合、管の取替え等の適切な処置を行ってください。
    イオウのような臭がする場合
    原因水道水が長期間の停滞や休止管では、残留塩素がなくなるとイオウ臭を感じることがあります。しばらく使用していない家屋、別荘、長期間の留守など酸素のない状態のため硫酸塩還元細菌が繁殖し、発生した硫化水素によるものと考えられます。
    また、給水装置と排水管、井戸水、農業用水等などとのクロスコネクションが原因になることがあります。
    安全性飲用しないでください。健康に害がある場合があります。
    対策臭いがなくなるまで、雑用水として使用してください。
    クロスコネクションの場合は至急修理等が必要です。
    蛇口から異物がでる?
    黒い物がでる場合
    パッキンが劣化している場合
    原因給水栓やバルブに使われているパッキンのゴムが劣化し、水栓の開け閉めを行ったときに、細かく砕けて出てくるのが原因です。
    安全性水道水の異常はありません。
    対策漏水などの原因になりますので、早急にパッキンを交換する必要があります。飲用するときは、しばらく流してきれいになってから飲用してください。
    圧力タンクを使用している場合
    原因受水タンクの圧力ポンプに使われている圧力タンクの耐圧ゴムやダイヤフラムのゴムが劣化し、水栓の開け閉めを行ったときに、細かく砕けて出てくるのが原因です。なかなか沈まず浮いており墨汁のように見えます。
    安全性水道水の異常はありません。
    対策早急に圧力タンクやポンプの修理及びダイヤフラム等のゴムを交換する必要があります。漏水やポンプの故障の原因になります。なお、黒い水は多くの場合、水栓の開閉時に一時的に出るものですから、しばらく流し、きれいになってから飲用してください。
    フレキシブルパイプ(内側:EPDM)を使用している場合
    原因給水栓(台所用シングルレバー混合栓)の給水ホースの内層部において使用しているエチレンプロピレンジエンゴム(通称EPDMゴム)が劣化し、粒状になって黒い異物として流出します。
    安全性もし飲んでしまっても体への影響はありません。安全性が確認され水道用部材としてJIS規格に適合されている製品です。
    対策漏水の原因ともなりかねますので、早急に交換する必要があります。製品のメーカー・型番を確認して、製品メーカーまたは施行業者へ問い合わせてください。
    灰色の物がでる場合
    原因水道管・水道設備に使用するシール剤、シールテープ等がはがれ、水道水に混ざることがあります。
    安全性異物が混入したものなので飲用しないでください。
    対策通常は一時的な現象なので、水をしばらく流して、きれいになってから使用してください。なお、長期的・慢性的に続くようでしたら、現地調査が必要ですので連絡してください。
    錆がでる場合
    原因給配水管内部の鉄錆が出たものです。給配水管内面の露出した部分は水中でも錆び、この錆が水の使い始め等の流速の変化時に剥離し、錆の粒子や赤水となります。
    安全性異物等が混入したものですので飲用しないでください。
    対策錆がある場合は、しばらく水を流し、きれいになってから飲用してください。このとき流した水は、植木や庭のまき水等、飲用・洗濯以外に使用してください。宅内給水管(一軒だけ)が原因の場合には、水圧低下や漏水の原因にもなりますので、発生場所等を十分調査した上で、給水管等の交換が必要となります。配水管(広範囲)が原因の場合は、南房総市で当該配水管網の洗浄及び排水作業を行い、将来的には管の布設替え等が必要となります。
    ガラス容器内にキラキラ光る物が混ざっている
    原因サイフォン等の耐熱ガラス製品やガラス製の魔法びんで起きるこの現象は、一般に「フレークス現象」として知られています。フレークスは、水道水中のミネラル分であるマグネシウムとガラス容器のケイ酸が高温水中で反応し、生成されたケイ酸マグネシウムが、ガラス面に付着し、この生成反応が繰り返され、水中に剥離したものです。
    安全性フレークスは、ミネラル分なので飲用しても問題ありません。
    対策フレークスが発生してしまった容器は、食酢を10倍に薄めて入れ、1時間程放置後、ブラシ等でよく洗ってください。また、フレークスを発生させないためには、注ぎ足しをせず、容器を使用の都度よく洗ってください。
    砂が出る場合
    原因給配水管工事の際に、配管内に砂が入ったために起こる場合があります。他にも給配水管に亀裂が生じ、なんらかの原因で圧力が低下した場合は、その亀裂から砂が入る場合やクロスコネクション、受水槽の管理不良等の原因が考えられます。
    安全性しばらく流して、きれいになってから飲用してください。
    対策しばらく流してもきれいにならない場合は、現地調査が必要となりますので連絡してください。
    水に色がついている?
    赤茶色の場合
    朝一番の水や一時的、また特定の蛇口から赤水・濁り水がでる場合
    原因赤水や茶色水は、給配水管内部の露出した鉄面が錆び、水道水の使用状況の変化(水の滞留や水圧、水量変化、凍結溶解)により水中にはく離した場合に起こります。
    安全性鉄による少量の赤水を誤って飲んでしまったとしても、鉄は人体への吸収率が低く大部分が排出されるので、直ちに有害ということはなく特に心配はありません。ただし、多量の赤水あるいは鉄の濃度が異常に高い赤水を飲用した場合は嘔吐や下痢を催すことがあるので、特に幼児には注意が必要です。
    対策赤いときには飲用しないでください。赤い水が出た時はしばらく水を流し、きれいになってから飲用してください。このとき流す水は、飲用・洗濯以外に使用してください。給水管をこのままにしておくと、つまりによる水圧低下、漏水の原因にもなりますので、古くなった給水管などを取り替えてください。
    長時間継続・広範囲で赤水・濁り水がでる場合
    原因配水管の錆・消火栓の急激な使用に原因があると考えられます。
    安全性鉄による少量の赤水を誤って飲んでしまったとしても、鉄は人体への吸収率が低く大部分が排出されるので、直ちに有害ということはなく特に心配はありません。ただし、多量の赤水あるいは鉄の濃度が異常に高い赤水を飲用した場合は嘔吐や下痢を催すことがあるので、特に幼児には注意が必要です。
    対策南房総市で調査を行いますので、連絡をお願いします。
    黒色の場合
    原因水道水中に溶存している微量のマンガンイオンが残留塩素で酸化され、管内に付着した二酸化マンガン等が水道水の使用状況の変化(水の滞留や水圧、水量変化、凍結溶解)により水中にはく離した場合に起こります。
    安全性しばらく流して、きれいになってから飲用してください。
    対策黒いときには飲用しないでください。黒い水が出た時はしばらく水を流し、きれいになってから飲用してください。長期的な場合は、配水管や浄水処理に問題がある可能性があります。
    青色の場合
    原因光が水に当たると、赤い光が吸収し青い光が乱反射するため、海は青く見えます。家庭でも、浴槽等の大きな容器に水を溜めた場合に、これと同じ現象で青く見えることがあります。特に青色の補色であるアイボリー系のカラー浴槽等に多い事例です。
    安全性水道水の異常ではないので、健康への影響はありません。
    対策特に必要ありません。
    白色の場合
    容器にくんでしばらくするとで消える場合
    原因空気の混入で蛇口から水道水を勢いよく出すと蛇口の内部が負圧となり、蛇口の上部から空気を吸い込み、細かな気泡になるためです。また、給湯用の蛇口から出るお湯にも同じ現象があり、空気の吸い込みのほかに、水に溶けている空気が湯沸器の中で加熱されると、溶けていることができなくなり、空気が放出されて、小さな気泡になり、お湯が白く濁って見えるようになります。
    安全性水中に溶け込んだ空気であるため、安全性に問題はありません。
    対策白濁の原因は気泡であるため、数秒後には気泡が抜けると同時に下の方から徐々に透明になるので特に対策は必要ありません。
    容器にくんで放置しても消えない場合
    原因宅内給水管に亜鉛メッキ鋼管を使用していると、溶け出して白くなったりします。水が溜まっている時間が長いほど発生しやすく、朝の使い始めによくあらわれます。
    安全性亜鉛は、体に必要な成分ですが、多く含むと水の味が悪くなります。必要以上をとったときは、体外に排出されるので、直ぐに有害ということではありません。
    対策朝一番の水は、飲用以外に使用してください。亜鉛の溶出が進行すると管に錆が発生し、赤水がでるようになりますので、給水管を取り替えてください。
    容器、洗面台、浴槽、食器などが着色する?
    浴槽、洗面台、タイル、容器、布類等が青くなる場合
    原因湯沸器、給湯管や一部の給水管に使われている銅管の内面が、新しい時に溶け出しやすく、水を長期間通すことによって酸化銅の被膜が形成されて、溶けにくくなります。浴槽、タイル、容器、布類等に付着した銅イオンは、石鹸や湯あかに含まれる脂肪酸と反応し、水に溶けない青色の銅石鹸を作ります。これが浴槽・容器・タオル等に付着し青く染めます。また、湯沸器等では、水温が高く、滞留している間に銅が水に溶けやすくなっています。銅の溶出量は水質基準値の1.0mg/Lを大きく超えることはありません。
    安全性銅の毒性は、極めて少ないとされており、人体に必要な成分であり、食物から1日あたり2~3mgが摂取されているので、微量濃度では健康への害はありません。
    対策石鹸かすや湯あかが残らないように、こまめに洗浄し手入れをすることが大切です。染まってしまった浴槽、タイル等の場合は、アルカリ性洗剤を少量滴下してから、スポンジ等でよくこすり、食酢で中和して洗い流してください。浴槽の材質によっては変色させることがありますので注意してください。布類の場合は、食酢を10倍に薄め80℃に加温し、布類を浸すと脱色するので、その後水で十分にすすぐときれいになります。ただし、この方法を繰り返すと布類が黄ばむことがあるので、その場合は漂白剤で漂白してください。また、症状が改善されない場合は銅管をステンレス管等と取り替えてください。
    浴室のタイル、洗面台、便器の内側等が桃色になる場合
    原因浴室のタイル、洗面台等の流し口、便器の内側等は、水が溜まりやすく湿気が多く、石鹸 かす、湯あか等で汚れやすいので、空気中等の雑菌(霊菌等やカビ)が付着し、繁殖しやすくなっています。これらの雑菌のは繁殖に伴って桃、黄、橙色等の色素を作るものがあり、さまざまに着色することがあります。特に新築(改築)した住宅など、他の雑菌が少なく、密閉されていて換気状態が悪く、湿気が多い場合に繁殖している例が多いと言われています。
    安全性空気中等の雑菌等が原因であるため水道水には問題ありません。色素を出す霊菌自体は病原菌ではありませんが、他の雑菌が繁殖している可能性もありますので、洗浄してください。水道水は塩素消毒しており、霊菌等の細菌類やカビは完全に死滅します。残留塩素のある水道水中には細菌やカビは存在しません。
    対策空気中の雑菌やカビは、温度や湿度等の条件がそろえば繁殖するので、換気をよくして湿気を減らし、日常の手入れをこまめに行ってください。漂白剤で洗浄すれば、再び雑菌が繁殖するのを防ぐことができます。ただし、浄化槽を設置している場合には使用上の注意が必要です。
    やかん、ポット、 加湿器に白い物が付着する場合
    原因これは、水道水中のミネラル(カルシウム・マグネシウム等)です。このミネラル分は水が蒸発してもあとに残ります。やかん等を洗った後よく拭かなかったり、お湯を沸かす時につぎ足して使用すると内面に白い物が付着します。
    安全性ミネラルなので、人体への影響はありません。
    対策お湯を沸かす時は、つぎ足しをしないで沸かすと改善されます。一度沸かした水は、使いきるようにしてください。使用後は水を入れたままにしないで、よく乾燥させてください。また、空だきにも注意してください。
    アルミニウム製容器の内面に白い斑点が発生する
    原因アルミニウム製容器内面の腐食防止用のアルマイト処理した被膜の劣化により、アルミ素地が露出したため空気や水道水中の酸素と結合し、白い水酸化アルミニウムが形成される。
    安全性水酸化アルミニウムは水に溶けないので、安全性に問題ありません。
    対策スポンジ等のやわらかいもので洗い、金属たわし等で洗わないでください。また、空だきにも注意してください。
    アルミニウム製容器の内面が黒くなる
    原因アルミニウム製容器内面の腐食防止用のアルマイト処理した被膜の劣化により、アルミ素地が露出したため水道水中の微量の鉄分や銅と反応し黒くなる。
    安全性安全性に問題ありません。
    対策スポンジ等のやわらかいもので洗い、金属たわし等で洗わないでください。また、空だきにも注意してください。ただし、アルミニウム製品は、丁寧に扱ったとしても長期間の使用により黒く変化します。
    魔法びんの内側が黒くなる
    原因給湯器、湯沸機等に使用している銅管から溶けた銅が酸化し、これが魔法びんの内側に徐々に付着し黒くなることがあります。
    安全性銅は、ほとんど毒性がないか、極めて少ないので微量な濃度では健康への悪影響はありません。
    対策朝一番は、長時間の滞留した水で銅等が溶け出だしてる場合があるので、飲用以外の雑用水で使用してください。魔法瓶に入れるお湯は、給湯器等を通っていないお湯を入れてください。
    その他の異常
    汲み置きした容器がヌルヌルする
    原因時間と共に残留塩素がなくなり、容器内で雑菌が繁殖したためにヌルヌルするようになります。
    安全性雑菌が繁殖しているので飲用しないでください。
    対策長時間の汲み置きは、避けてください。また、容器はよく洗って乾燥させてください。
    苦味渋味がする
    原因金属臭同様、水道管や給湯設備の管から鉄、亜鉛、銅等が溶出することに起因し、特に朝一番の開栓時や水の停滞する場所でこの現象が見られます。
    安全性朝一番の水は飲用以外に使用してください。
    対策開栓時の水をしばらく捨水するか、古くなった管、器具の取り替えが必要になる場合があります。
    おいしい水の飲み方について
    おいしい水の飲み方について
    家庭で水をおいしく飲む方法は、水を20℃以下に冷やすことです。冷やすことによって臭いも気にならなくなります(冷蔵庫で冷やすかコップ に3~4個程度の氷を入れるだけで十分です)。さらに5分間程度沸騰させた水を用いると、カルキ臭がなくなり一層おいしくなります。