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丹の産地

[2015年9月16日]

聖真名子神社

青丹(あおに)よし平城(なら)の京(みやこ)は咲く花の
     にほふがごとく今盛りなり
遠い天平の昔、大いに栄える奈良の都をたたえて作られた有名な歌ですが、この歌に詠まれている丹(朱)は建築物などに使う塗料で、古代には貴重な宝でした。
丹は丹生氏と呼ばれる氏族が、全国で産地を見つけながら採取し、都に送っていたのですが、八束の丹生地区や手取地区もその産地の一つだったのです。その訳は、丹生に丹の含まれた朱砂がたくさんあったからです。丹を含む朱砂とは、硫黄分の湧き出る地域の地下に水銀があった場合、その水銀がガス状で岩石の割れ目から噴き出し、地表で硫黄と化合、土や岩を真っ赤にしたものなのです。その朱砂を熱して蒸留しますと、丹と水銀が得られ、丹は寺院などの彩色に、水銀は仏像などの鍍金(ときん)(注1)に使われていました。朱砂を採取する場合、露天掘りを「手取」(てどり)、竪坑(たてこう)(注2)や横坑で掘るのを「谷堀」(やつぼり)と言い、朱砂を熱した山は「焼山」(やきやま)と言いました。八束で丹を採取したのは千年も前のことですが、それらが地名となり、今も残っているのは驚いた話です。

(注1)鍍金=めっき
(注2)竪抗=縦の坑道

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