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あしあと

    旧南三原小学校の跡地利用

    • [2020年12月9日]
    • ID:14312

     旧南三原小学校の施設を撤去し多目的公園を設置されるという計画を拝見しました。
     誠に当を得た計画と存じますが、それにつきまして是非お願いしたいことがあります。
     旧南三原小学校のある下三原大原地区は、近くに高台もなく地区の両側を三原川と温石川が流れ川に囲まれている地域です。
     津波が発生したときには、両側の川と正面の海岸より津波が押し寄せ、避難する場所はありません。
     松田地区と海発地区につきましては、拓心高校が近くにあるため避難場所として非常に助けられていると思いますが、大原地区から避難することは難しいと存じます。
     そこで是非ともお願いしたいことは、旧南三原小学校跡地を埋立し、学校裏の七塚森や旧保育園地の高さにしていただいて、避難できる高台を造成していただきたいことです。
     近くの「花の里高齢者施設」や「やすらぎ」等の施設の避難にも役立ちます。
     数百人の人達の生命の安全のため是非ともお願いいたします。

    回答

     旧南三原小学校、幼稚園、和田保育所につきましては、来年度以降に撤去解体し、地域の皆さんの憩いの場や、さまざまな地域活動に活用できる多目的な公園として、整備する予定で検討しております。
     地域の皆さんの思い入れのある旧小学校等跡地の整備については、現状の雰囲気や景観を残すのも大変重要であると考えております。なるべく面影を残し、樹木等についてもできるだけ残存させ、思いが共有できる空間づくりを考えております。併せて、健康づくりや癒し、子どもたちの声が聞こえる空間を目指し、さまざまな年齢層が集い賑わえる場所となるよう、計画の検討を進めております。
     ご指摘のとおり、当該地区は津波避難を考えた場合、高さが確保できる高台や建物が無いことから、迅速に旧保育所園地(標高約13.5m)や峯金井地区(標高約20.0m)方面への避難が必要となります。
     今回、旧小学校施設等の跡地を公園として整備するにあたり、旧保育所園地の高さまで埋め立て、高台を造成することについてご意見をいただいたところですが、旧小学校敷地と旧保育所園地との高低差が4.5~5.0m程度あり、敷地全てを土砂で埋め立てる場合、相当量の土砂が必要となります。また、高盛土工法となるため、埋め立てした土砂が落ち着くまで相当の期間がかかり、若しくは強制的な安定工法が必要となり、土砂流出についても対策を講ずる必要がございます。
     そのため、高盛土による造成については、安全面や財政面から考慮すると現実的には難しいと判断せざるを得ません。しかし、津波避難については、ご指摘のとおり地域の皆さんには、喫緊の課題となっております。ご承知のとおり、県立安房拓心高校との協定等、津波対策を進めておりますが、市民の皆さんの安心・安全対策はまだまだ必要であると考えております。
     今回の整備において、保育所園地に迅速に移動できるよう、小学校敷地から保育所園地へ園路を設け、地域の皆さんの避難動線の確保に努めたいと考えております。
     なお、旧保育所園地の高さでも十分であるとは言えませんので、地震の際には、更に標高の高い峯金井地区への避難を地域の皆さんと自助共助による取り組みでお願いいたします。

     この度は、貴重なご意見ありがとうございました。

    (問い合わせ先:教育委員会教育総務課学校再編整備室 電話:0470-46-2962)