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あしあと

    天狗の飛ぶ道

    • [2015年9月16日]
    • ID:4271
    三坂集落方向の里山

    下滝田の西の谷(やつ)から三坂集落へ山越しに行く道がありますが、その途中に天狗の飛び越える道というところがあって昔から恐れられています。
    「風の吹く日は、天狗にさらわれるといけないから夜は通るな」という言い伝えが今も残っていますが、少しでも風のある日にそのところを通ると、なぜか不思議なことにそのところだけが、ヒュウヒュウと鳴る大風が吹いており、大きな木と木の枝が揺れ動いてぶつかり、ザザーっと恐ろしい音を立てているのです。
    ですからそれを、天狗のしわざだとみんなが本当に信じてしまうのですが、そのためか風のある日は鳥も怖がってそのところを飛ばないし、獣も通らないのです。
    きっと鳥や獣たちも、人間が信じているように、恐ろしい天狗が飛び越える道だと思っているからです。
    「怖いもの見たさ」という言葉がありますが、恐ろしいと聞けば、かえって好奇心を刺激されて見たくなるものです。皆さんも一度、風の吹いている日に、この道を歩いてみませんか。もしかすると天狗に出会うことができるかもしれません。