帯状疱疹について
- 初版公開日:[2023年11月02日]
- 更新日:[2024年4月10日]
- ID:19067
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帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルス(水痘(みずぼうそう)・帯状疱疹ウイルス)によっておこる病気です。
子どもの頃に水痘にかかることが多いですが、水痘が治った後も、このウイルスは体の中に潜んでいます。健康な時はその免疫力が強いため活動は抑えられていますが、加齢や過労、病気、ストレスなどで免疫力が低下すると再びウイルスが活性化し、発症すると水ぶくれを伴う赤い発疹が体の左右どちらかに帯状に広がり、強い痛みを伴うことが多く症状は3~4週間ほど続きます。皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる痛みが何か月、時には何年も残ってしまうことがあります。
日本の成人ではおよそ9割が水痘・帯状疱疹ウイルスを体内に持っていると考えられ、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。発症は50歳以上に多く、80歳までに3人に1人が経験すると推定されています。
帯状疱疹の治療
帯状疱疹の治療には、抗ウイルス薬、痛み止めなどが用いられます。少しでも症状が出始めたら早めに受診し治療を開始することが重症化を防ぎます。
帯状疱疹の予防
帯状疱疹は免疫力が低下すると発症するリスクが高まります。予防方法としては、日ごろから食事に気をつけ、十分な睡眠をとり、ストレスを溜めないなどの体調管理をすることや、もう一つとして50歳以上の方には予防接種があります。予防接種は帯状疱疹の発症を完全に防ぐものではありませんが発症しても重症化を防ぐことができます。
帯状疱疹の予防接種
50歳以上の方はワクチンを接種することで帯状疱疹の発症を抑えたり、重症化を防ぐことができます。このワクチンは予防接種法に定められていない個人の判断により接種する「任意接種」に位置付けられています。接種費用は医療機関ごとに定められており、全額自己負担となります。市では、令和6年4月から50歳以上の市民の方に、費用の助成を開始しました。
ワクチンは100%発症を防ぐものではありません。予防接種による効果や副反応などについてよく理解された上で接種を検討しましょう。
名称(製品名) | 乾燥弱毒性水痘ワクチン(ビケン) | 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス ) |
---|---|---|
対象者 | 50歳以上 | ・50歳以上 ・帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者※1 |
ワクチン種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種方法 | 皮下接種 | 筋肉内注射 |
接種回数 | 1回 | 2回(標準:1回目の接種から2カ月の間隔をおいて2回目を接種) |
接種費用 | 7,000円~10,000円程度 | 20,000円~22,000円程度(1回あたり) |
帯状疱疹に対する予防効果 | 本質的に同じ薬剤であると認められるZOSTAVAでは 50歳~59歳の帯状疱疹発症阻止効果は69.8% | 50歳以上での有効性97.2% 70歳以上での有効性89.8% |
持続性 | 5年程度 | 9年以上 |
※1 疾病または治療により免疫不全である者、免疫機能が低下した者または免疫機能が低下する可能性がある者。医師が本剤の接種を必要と認めた者。
定期接種とすることの是非については、現在、国の厚生科学審議会において検討しています。
帯状疱疹予防接種費用を助成します
対象者
接種日に南房総市にお住まいの50歳以上の人
対象となるワクチン
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」(不活化ワクチン)
助成金額・回数
接種1回につき、上限5,000円を1人2回分まで助成。ただし、令和6年4月1日以降に接種した分に限ります。
1回の接種費用は20,000円~22,000円程度かかります。
※助成は生涯1人一度限りです。
申請方法
医療機関で接種を受け、接種費用を支払います。その後、以下の必要書類を持参(郵送でも可能)してください。
審査のうえ、指定の口座に助成金を振り込みます。2回目接種後、1年以内に申請してください。
必要書類・提出先
【必要書類】 ①交付申請書、②領収書等(2回分)、③通帳等の写し
【申請先】 健康推進課または、市民課、朝夷行政センター、各地域センター
※交付申請書は健康推進課または、市民課、朝夷行政センター、各地域センターの窓口の他、以下からもダウンロードできます。
※必要書類②に関しては『氏名』『医療機関名』『接種日』『接種費用』『ワクチン名』のわかるものが必要です。
領収書で不足であれば明細書等。
帯状疱疹予防接種費用助成金交付申請書兼請求書
帯状疱疹予防接種費用助成金交付申請書兼請求書(記入例)
帯状疱疹予防接種費用の助成ポスター
予防接種による健康被害救済制度
任意の予防接種によって、万一入院を必要とする程度の疾病や日常生活が著しく制限される程の障害などの健康被害を受けた場合には、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法による「医薬品副作用被害救済制度」に基づく救済の対象となります。申請に必要な手続きなどについては、独立行政法人医薬品医療機器総合機構へ問い合わせてください。
救済制度相談窓口:電話 0120-149-931(月から金曜日9時から午後5時まで)
※祝日・年末年始を除く
参考:厚生労働省厚生科学審議会資料
公益財団法人 予防接種リサーチセンター「予防接種必携」
一般社団法人 日本ワクチン産業協会「2023予防接種に関するQ&A集」
他、医薬品インタビューフォーム、添付文書等
お問い合わせ
南房総市 (法人番号1000020122343) 保健福祉部健康推進課(三芳保健福祉センター)
電話: 0470-36-1154
ファックス: 0470-29-7271
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