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琴三味線

[2015年9月16日]

琴と三味線

昔むかし、増間(ますま)村にたいそう裕福な家が一軒ありました。
大事に育てた一人娘に、琴と三味線を習わせていたのですが、だいぶ上手になったので、「今まで使っていた琴と三味線より、もっと上等な品物(しなもん)を買ってやるべえ」と父親が言い、娘を連れて江戸へ出かけました。
江戸に着くと家がいっぱいあって、どこに琴と三味線を売る店があるのか分からず困り果てたのですが、たくさんの人に尋ねて、ようやくその店に行くことができました。
ところが二人は、店の入り口に掛けてあった、『ことしゃみせん』と書いた平仮名文字の看板を見て、がっかりしたのです。
どうしてかといえば、琴三味線と読むべきなのに、『今年(こと)しゃ見(み)せん』と読み間違えたからです。
「せっかく江戸まで来たのに、何(あん)てこった。しかし来年にゃ見せっだっぺ。また出直して買うべえ」と、二人は言い合って、村へ帰ってきました。

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