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安馬谷(あんばや)の地名

[2015年9月16日]

やぶさめ

丸山に「安馬谷」という地名があります。この地名の由来は、源頼朝が、千倉の下立松原(しもたてまつばら)神社に参詣して源氏の再興を祈ったとき、安馬谷の地区から、頼朝に鞍馬(あんば(鞍をおいた馬))を差し出したため、つけられたものと、いわれています。
この話は、安房の頼朝伝説のひとつですが、何時の頃に起きた事かと言いますと、治承四年(一一八〇)の昔です。頼朝は平氏を滅ぼし源氏の世にしようと、伊豆の石橋山で旗揚げをしましたが、敗れて安房へ逃れてきたのです。そして、味方になる武士たちを集めようと、各地を巡りましたが、なんと言っても頼朝は敗軍の将です。乗っていた馬も鞍(くら)もみすぼらしかったに違いありません。
それを見兼ねた、今の安馬谷に当る地区の誰かが立派な鞍馬を差し出したのでしょう。伝説を信じるなら、安馬谷という地名は最初「鞍馬谷(あんばや)」と言っていたのかも知れません。なお、頼朝が天下を取った後の話ですが、下立松原神社の祭礼になりますと、安馬谷の人たちが中心になって、神馬(しんめ)を差し、「流鏑馬(やぶさめ)」の神事を行ったそうです。