ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

あしあと

    新型インフルエンザに対してできること

    • [2015年9月16日]
    • ID:941

    鳥や豚などのインフルエンザウイルスが、人の体内で増えることができるように形を変え、人から人へ容易に感染できるようになったものを言います。ほとんどの人は免疫をもっていない状態なので、世界的大流行を起こす危険があります。

    いざという時に備えて

    家族や親しい人、職場で新型インフルエンザに対して、今できることを話し合っておきましょう。いざという時のために、備蓄品の場所、使い方、発熱した時の対応など、子どもを含めて家族全員で話し合っておきましょう。親が倒れてしまった時のことを想定して、子どもにもできるだけ理解させておくことは大切です。

    食料・水・日用品の確保・備え

    食料や水、日用品は、発生時に慌てて買おうと思っても売り切れる恐れがあります。また、感染防止には不要不急の外出をしないようにしましょう。そのためには、災害時と同様の備えが必要です。外出しなくて済むだけの2週間程度の食料や日用品は準備しておくとよいでしょう。

    • 米、乾麺類(そば・そうめん・うどんなど)、きり餅、シリアル類、乾パンなどの主食類
    • レトルト・フリーズドライ食品、冷凍食品(停電に注意)、缶詰、菓子類、ペットボトルや缶入り飲料など
    • 常備薬(胃薬、解熱鎮痛剤、その他持病の処方薬)、ばんそう膏、ガーゼ・コットンなどの常備品
      薬の成分によってはインフルエンザ脳症を助長する可能性があります。医師・薬剤師に確認してください。
    • インフルエンザ対策用としてマスク、ゴム手袋、氷枕・漂白剤(次亜塩素酸:消毒に使用)、消毒用アルコールなど
      マスクは、一人当たり20枚から25枚を目安に備蓄しましょう
    • その他、通常の災害時のための物品

    新型インフルエンザ対策 自宅療養の注意点

    看病するとき

    感染拡大防止のため、看病をする人を決め、ほかの人はできるだけ患者とは接しないようにしましょう。

    1. マスク
      患者と接する時は、なるべくマスクを着用しましょう。
    2. タオルなどの日常用品
      家族での共用は避けましょう。
    3. 食事
      個別に配膳し、大皿から直接箸(はし)でつまむようなものは避けましょう。
    4. 患者が使った食器
      ほかの人と分けて洗う必要はありません。通常の洗剤で洗い、乾燥すれば大丈夫です。
    5. ゴミの処理
      乾燥するとウイルスが飛び散るので、ふたつきのゴミ箱かビニール袋に密閉して捨てましょう。
    6. 消毒
      床・ドアノブ・トイレの便座など、定期的に消毒をするようにしましょう。ウイルスの寿命は、温度と湿度によっても変わってきます。
    7. 換気をする
      部屋の中にあるウイルスを室外へ出すようにしましょう。インフルエンザウイルスは、低温度・低湿度を好みます。室内の温度・湿度を高く保つようにしましょう。

    回復したと思っても

    個人差もありますが、少なくとも熱が下がってから2日間、また症状が出た日の翌日から7日間は、外出を控えましょう。

    消毒方法

    インフルエンザウイルスには消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムなどが有効です。消毒剤の噴霧は、ウイルスが舞い上がるため行わないでください。
    部屋や感染者などに感染者の血液や排泄物などが付着している場合は、次のいずれかの方法で消毒してください。
    消毒方法
    消毒薬の種類など使用方法
    消毒用エタノール消毒用エタノールを十分に浸したタオル、ペーパータオル、脱脂綿を用いて、ふき取り消毒を行います。
    次亜塩素酸ナトリウム薄めた塩素系漂白剤に浸したタオル、ぞうきんなどで拭き取り消毒を行うか、30分間つけおきします。

    塩素系漂白剤の薄め方(市販の漂白剤で塩素濃度5パーセントの場合)

    塩素系漂白剤の薄め方
    用途濃度希釈の目安
    衣類の消毒や物品のふき取り0.02%2リットルのペットボトル1本の水に10ミリリットルの漂白剤(ペットボトルのキャップ2杯分は、約10ミリリットル)
    嘔吐物、ふん便、体液(血液など)の処理0.1%500ミリリットルのペットボトル1本の水に10ミリリットルの漂白剤(ペットボトルのキャップ2杯分は、約10ミリリットル)
     次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させます。金属部分に使う際は、10分程度たったら水拭きしてください。また、塩素ガスが発生することがあります。お使いの際には十分に換気してください。

    掃除方法

    掃除方法
    消毒をする場所・もの掃除方法
    濡れたモップ、ぞうきんでふき取り掃除を行う。
    ドアノブ、便座、スイッチ、手すり、テーブル、いす、階段など消毒薬で、十分に湿らせたタオルやぞうきんでふき取る。
    食器、衣類、シーツなど通常の食器洗浄、掃除を行う。衣類やシーツは可能であれば熱水消毒(80℃、10分間以上)を行う。